ドゥハウスが家づくりで大事に考えていること
私たちが考える家づくり 9つのポイント
1. 地震に強い家を建てること
比較的地震が少ない栃木県内でも同じことです。この「いつ起きるかわからない」地震に備えて、地震に強い家づくりを目指すことは工務店として当然の義務だと私たちは考えています。
しかし、一言で「地震に強い家」と言っても、それは住宅会社によって考え方は異なります。「太い材料を使う」とか「良い大工が造る」ことで地震に強いと考える会社もあります。また、「国が決めた建築基準法どおりに施工しているから大丈夫」という会社もあります。
私たちが考える地震に強い家は、「安全性が数値で裏付けられた構造躯体の家」です。「勘と経験」のようなあやふやな裏付けではなく、柱や梁や基礎、耐力壁や接合部などの構造を構成する部材のそれぞれが、大地震が来ても壊れないというシミュレーションの上に決められている「科学的に安全性が立証されている家」のことです。
それは「許容応力度構造計算」と呼ばれる手法で、鉄筋コンクリート造や鉄骨造では当たり前に行われている手法ですが、残念ながら木造住宅では法律で義務とされていません。
ドゥハウスが標準採用している「SE構法」では、全てその「許容応力度構造計算」を行っています。お客様に提案するその家が、大地震の時にどのくらいの力が加わって、その地震力にどこまで耐える構造になるのかを専門の構造設計士がシミュレーションしながら部材を設計していくのです。もちろん、「耐震等級」は最高等級である「等級3」で検討するのは言うまでもありません。
「建築基準法」は最低レベルの基準であるということを認識したうえで、大地震に耐える家を建てることは工務店の意識によって大きく異なるのです。
2. 一年中快適な家を建てること
このような気候の中で、一年を通して快適に暮らすことのできる家を実現するためには、工務店として考えなければいけないことがあります。
その最も大事なことは、「断熱性能の高い家」にするということです。断熱性能は耐震性と同様に、最初に家を建てるときに考えなければいけない性能です。あとからリフォームで対応しようとすると莫大な費用が掛かります。
その断熱性能を高めるためには、建物の「外壁」「屋根」「床下」「窓」部分をそれぞれ性能の高い部材を選ぶことが必須となります。「外皮」と呼ばれるこの性能を高めることで、家の内部に外の気温が伝わりにくい、快適な家となるのです。
ドゥハウスでは、壁や屋根の断熱材に「現場発泡ウレタンフォーム」を使い、窓には「樹脂ペアガラス」を採用して、トータルで断熱性能の高い家を提案しています。その性能値は「UA値」という数値で表すことができるのですが、宇都宮市では「0.87」という基準値を大きく上回り、北海道基準である「0.43」を超える性能を実現しています。
この基本的な断熱性能を高めることで、一年を通して快適で心地よい家に暮らすことができるということです。
3. 家のどこにいても温度差のない家を建てること
家の中のどこにも同じ空気が流れて温度差が少ない家を建てることが快適な暮らしの家です。ドゥハウスはできるだけそうなるような提案をしています。
そのためには、家の中でも最も人が集まっているリビングなどに吹き抜けをつくったり、リビング階段にしたりして、家全体に空気を循環させる間取りとすることです。吹き抜け部分にシーリングファンを設置して空気を循環させることも効果が高いです。
吹き抜けは、音などが漏れてしまうというデメリットはありますが、家族の息遣いが伝わるような空間設計で計画していくことで、家のどこでも温度差が少ない家になります。
しかし、このような開放的な間取りを計画するうえでは、必ず押さえなければいけないことがあります。それは、耐震性能と断熱性能です。在来木造で開放的な空間を設計しようとすると、耐震的に大きな役割を果たす「筋交い」と呼ばれる「耐力壁」が邪魔になります。無理やりそれをなくすと、耐震性能が落ちてしまい本末転倒です。
ドゥハウスでは、それを解決するために耐力壁を減らしても耐震性を維持できる「SE構法」を採用しているのです。柱と梁をつなげる接合部が強力な「ラーメン構造」と呼ばれる「SE構法」を使うことで、開放的な空間を安全に実現できるというわけです。
また、基本的な断熱性能が低いと、大きな空間で冷暖房を使ったときにエネルギーをたくさん必要としてしまいます。できるだけ省エネで大きな空間を快適に冷暖房するためには、断熱性能も高めなければいけません。
これらを全てつながっているお話になるわけです。
4. エネルギーをできるだけ使わない家を建てること
そのためには、基本断熱性能を高めること以外にも、冷暖房設備や給湯設備、照明設備などの設備機器を省エネなものにする必要があります。
そして、それら以外にも、太陽の自然の光を効果的に利用するという「パッシブデザイン」という考え方も重要です。夏はできるだけ日差しを家に入れないこと、冬はできるだけ取りいれるように窓や庇の設計をすることで、更に省エネで快適な暮らしを可能にします。
それらをトータルで数値化しているのが「一次エネルギー消費量計算」です。
これは、建物間取りなどに基づいて消費されるエネルギーの基準数値が算出され、そこに「断熱性能」や実際に使う冷暖房設備、給湯設備、照明設備などを入力し、基準値からどれくらいエネルギーを削減しているか(削減率)を算出する計算手法です。
これは、国で定められた省エネの度合いの計算手法なのですが、残念ながら義務ではありません。ドゥハウスではすべての住宅でこの計算を行っています。
5. 耐久性の高い家を建てること
お客様の中には35年の住宅ローンを組んで家を建てる方も多くいらっしゃいます。
しかしながら、35年の耐久性があるのか疑問を持ってしまう家があることも事実です。「35年の住宅ローンがやっと終わったと思ったら建て替えしなければならない」というような事例は、工務店としてあってはいけないと思っています。
木造住宅の場合、家の耐久性を考える際に一番考えなければいけないことは、「シロアリ」と「腐朽菌」です。木材部分がその二つにやられてしまうと、家の耐久性は一気に落ちてしまいます。言い方を変えると、「シロアリ」と「腐朽菌」にさえやられなければ木造住宅の耐久性は飛躍的に向上するとも言えます。1300年以上の歴史を誇る、世界最古の木造建築物の法隆寺をみてもそれは言えることです。
では、「シロアリ」や「腐朽菌」から家を守るためにどうすればよいかというテーマになるのですが、まずは、湿気がこもらないような建物にするということが重要です。
具体的に言うと、「床下部分の通気性を高めること」「外壁部分や屋根部分の通気性を高めること」のような、建物周りに通気をよくして湿気がこもらないような施工をすることが大事です。また、気密性を高めて壁の中にも湿気がこもらないようにすることも大事です。
「シロアリ」に対する防蟻処理も質の良いものを使うことも同様に大事になります。揮発する化学薬品ではなく、揮発しないで効果が長く保たれる「ホウ酸」のような防蟻処理剤を使うことをお勧めしています。「ホウ酸」は光が当たらない部分であれば半永久的に効果が持続するといわれています。
このように、適切な施工をすることで家の耐久性は大きく高まります。
6. 資産価値の落ちない家を建てること
そんな日本に比較して、欧米諸国では築30年以上の家が普通に売買されています。その理由は様々ですが、戦後の建築需要の中で生まれた建築基準法の問題も大きいと思います。当時、あまり基準を厳しく設定すると建築できないケースが多かったため、あえてギリギリの基準にして建築を推奨したために質の低い木造住宅が増えてしまったのです。買おうとしてる中古住宅が、質が高い住宅なのか、否か、一般の方が見ただけでは判断できません。なので、木造住宅は築10年で価値をゼロとして、価値の変わらない土地のみを売買の基準としきた歴史があります。
その状況を変えようと制定されたの「長期優良住宅」です。これは、耐震性や断熱性、耐久性などの性能について、建築基準法のレベルを大きく超えた基準が決められ、その基準をクリアした住宅を国が特別に認定するという制度です。
つまり、この「長期優良住宅」を認定された住宅は、品質や性能が高いレベルにあると誰でも判断できるので、その家を建てる方の安心はもちろんのこと、将来その家を中古住宅として売買する際も一定の価値を持って売りに出すことができます。
これは義務ではありませんが、ドゥハウスでは標準仕様でこの性能をクリアしているので、ご希望の際は申請さえすれば認定が下りるような流れになっています。
先祖代々の土地に家を建てる場合はそのようなことはないかもしれませんが、新しく土地を購入して家を建てるという方の中には、将来定年になったら実家に帰ろうか、とか、静かな田舎に永住しようか、というようなケースもあるかと思います。その時でも、一定の資産価値を持った家を建てることは、売却するにしても賃貸で貸すにしてもとても安心できることなのです。
そして、その時に大事なことは、その家族の家族構成やライフスタイルに合わせて間取り変更ができるということです。在来木造の住宅の場合、耐震性能をあげるための筋交いや耐力壁がその間取り変更を阻害してしまいます。その意味でも、大空間が可能な「SE構法」は、スケルトン&インフィルという考え方で設計することにより、将来的に耐震性を損なわずに大規模な間取り変更も可能にします。その強みも資産価値を維持する大きな要素なのです。
7. お客様のこだわりを叶える家を建てること
総合住宅展示場に出店しているような大手ハウスメーカー、安さを売りにしているとローコストビルダー、地場で小規模で経営している工務店、など、その依頼先は多岐にわたります。
それぞれ、当初短所ありますが、小規模で経営しているドゥハウスの最大の特徴は、お客様の様々なこだわりに叶えることができるということです。
プランについても、あくまでも注文住宅なので、敷地条件によって最適なプランニングを考えて提案します。お客様の家族構成やライフスタイル、趣味やこだわりなどをしっかりとヒアリングして、最適と考えたプランを設計します。
仕様についても、推奨している基本仕様はありますが、お客様の好みや予算に応じて提案していきます。
耐震性能や断熱性能などの基本性能は、私たちのこだわったものをお勧めしますが、それ以外はお客様のこだわりをできるだけかなえるスタンスで家づくりに取り組んでいます。
大量生産という強みを生かした大手ハウスメーカーやローコストビルダーでは、なかなか難しいことです。それらのような会社形態では、生産性が第1なので、できるだけ標準仕様で建てることが推奨され、それ以外はできないか、大きくコストアップとなってしまうケースもよく聞きます。
それはドゥハウスのような小規模な体制だからこそできる対応力といえるでしょう。
また、こだわりを叶えるためには高い技術も必要です。
例えば、車好きの方にとっては、ビルトインガレージを安全に作るというこだわりを持つ方も多いと思います。しかし、家の中にガレージができるような大空間や大開口を安全にプランニングするためには「SE構法」のような構造技術が必要です。
吹き抜けや大開口を希望されるときも同様で、加えて高い断熱性能も持っていないと逆に光熱費がかかりすぎる家となってしまうこともあります。
お客様の拘りを叶える対応力と技術力で、お客様だけのオンリーワンの家づくりを提供したいと考えているのです。
8. コストパフォーマンスの高い家を建てること
一般の方が家づくりを計画する際には、予算というものが大きな要素となります。できるだけ予算に収まるように計画を進めていくことは重要なことです。
しかし、一生に一度あるかないかの大きな買いものです。また、ずっと長い期間家族が使う住まいですので、とりあえず価格が安いというだけではいけません。まずは、「安心」して「快適」に暮らしていける建物を建ててほしいものです。
そのように一定の質や性能を保ちながら、できるだけコストパフォーマンスの高い住宅を建てるには、その会社のスタンスも重要な要素になります。例えば、大手ハウスメーカーでは、高額なモデルハウスと展示場出店費用を使い、専門の営業マンや社員を抱えているので、どうしても建築費にそこをプラスせざるを得ません。
それに対してドゥハウスでは、できるだけ小規模で無駄な経費を使わずに、建築費を抑える努力をしています。性能面も「SE構法」のような独自の高い技術を導入することで、コストを抑えながら高い品質を実現する取り組みをしています。
最終的にはお客様の判断ですが、住宅会社から提示された金額だけでなく、その中身も十分吟味してご判断してただければと考えます。
9. 家づくりをトータルでサポートすること
その理由は、最初にトータルの資金計画を立てるということの重要性があるからです。いくら良いと思う土地を購入しても、納得いく建物をたてると予算がオーバーしてしまっては良い家とはならなくなります。あくまでも、建物のことを考えながら土地購入を計画していくという流れが大事です。また、土地を購入後に想定していなかった金額がかかることも珍しくありません。土地の高低差や上下水道などのインフラによっては、百万単位でコストがかかるケースもあります。不動産会社の説明が不十分なせいでそうなることもあるので、その時に、信頼できる建築会社と相談しながら土地購入を進めることでそのようなケースも未然に防げます。
しかし、一方で建築会社は不動産の情報がなく、建築会社と不動産会社とそれぞれ2社で話をしなければいけないわずらわしさがあるもの事実です。
そこで、ドゥハウスは、工務店でありながら不動産会社としての機能もありますので、そういう意味では土地探しから建築会社の視点を持ちつつお手伝いが可能です。
資金計画から土地探し、建築計画までトータルでサポートできるのがドゥハウスの強みですので、その強みを最大に使っていただければ幸いです。